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「内申点を上げたいけれど、何をすればいいか分からない」という声は、東京の中学生の保護者からよく聞かれます。この記事では、内申点(評定)がどのような考え方で決まるのかを整理したうえで、提出物や授業態度など、日々の学校生活の中でできることをやさしく紹介します。
この記事の結論・要点
- 内申点(通知表の評定)は、定期テストの点数だけでなく、「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」という3つの観点から総合的に判断されています(文部科学省の学習評価の考え方にもとづく)
- 提出物や授業態度は、主に「主体的に学習に取り組む態度」という観点に関わるとされていますが、挙手の回数や見た目のまじめさだけで単純に決まるものではない、とも文部科学省の通知で説明されています
- 配点の比率は学校・教科によって異なり、全国・東京都で統一された公的な数値は公表されていません。本記事では比率の数字は示さず、「何を意識すればよいか」という行動の面を中心に解説します
- 内申点の計算方法(換算内申)そのものについては、別記事で詳しく解説予定です。まずは志望校の偏差値や換算内申の目安を知りたい方は、高校一覧・検索ページで確認できます
内申点はどんな考え方で決まるのか
中学校の通知表につく評定(いわゆる内申点のもと)は、文部科学省の学習指導要領にもとづいて、次の3つの観点から評価されています。
- 知識・技能:授業で習ったことを理解し、使える程度に身につけているか
- 思考・判断・表現:知識や技能を使って、自分で考えたり、人に説明したりできるか
- 主体的に学習に取り組む態度:学習にねばり強く取り組み、自分のやり方を振り返って工夫しようとしているか
この3つの観点を総合して、教科ごとの評定(5段階など)が決まるしくみです。東京都教育委員会も、この考え方にもとづいて都内の公立中学校の学習評価を進めています。

提出物・授業態度はどの観点に関わるのか
提出物(ワーク・レポート・ノートなど)や、授業中の取り組み方は、主に「主体的に学習に取り組む態度」という観点に関わるとされています。この観点は、以前は「関心・意欲・態度」という名前で評価されていましたが、そのころには「挙手の回数や毎時間ノートをとっているかなど、性格や行動面が一時的に表れた場面だけをとらえて評価しているのではないか」という誤解が払拭しきれていない、という課題が文部科学省の通知で指摘されていました。こうした課題をふまえて見直しが行われ、今の「主体的に学習に取り組む態度」という観点に変わった、という経緯があります。
つまり、手を挙げる回数が多い・ノートがきれいというだけで評価が上がるわけではなく、「学習にねばり強く取り組んでいるか」「自分なりに工夫して学習を進めようとしているか」という中身が見られている、ということです。提出物や授業態度は、そうした取り組みが先生の目に見える形で表れる場面の一つと考えるとよいでしょう。
なお、「主体的に学習に取り組む態度」の評価が内申点全体のどのくらいの比重をしめるかは、学校や教科によって扱いが異なり、全国・東京都で統一された公的な比率は公表されていません。そのため本記事では、具体的な配点の数字は示さず、日々の行動として意識できることを中心に紹介します。
提出物でできること
提出物は、中身がきちんとしていることに加えて、「期限を守る」「指示どおりに取り組む」ことが土台になります。意識したいポイントをまとめます。
- 期限内に出す:提出が遅れると、内容がよくても評価されにくくなることがあります
- 指示されたやり方で取り組む:自己流で省略せず、先生の指示(やり直し・解き直し・自分の考えを書くなど)にそって取り組む
- 分からないところを残しておく:すべて答えを写すのではなく、「ここが分からなかった」と書き残すことで、学習に取り組んだ過程が伝わりやすくなります
- やり直し・振り返りの欄があれば必ず書く:ワークやレポートに振り返り欄がある場合、空欄にせず自分の言葉で書く
これらはどれも、特別な才能やお金がなくても、今日から取り組める行動です。
授業態度でできること
授業態度についても、「静かにしている」「姿勢がよい」といった見た目の行儀のよさだけでなく、学習への向き合い方が見られています。意識したいポイントは次のとおりです。
- 授業の準備をしておく:教科書・ノート・筆記用具を忘れずに用意する
- 話を聞く姿勢を見せる:下を向いたまま作業をするのではなく、説明を聞く・板書を写すなどの基本行動を続ける
- 分からないときに質問する・聞く姿勢を示す:無理に発言しなくても、授業後に質問する、先生に相談するといった行動も「学習に取り組む姿勢」として伝わります
- 小テストや確認テストに誠実に取り組む:結果だけでなく、見直しや間違い直しをする姿勢も大切です
「発言が多い子が有利」というわけではなく、静かな子でも、提出物や授業中の取り組み方できちんと姿勢を示すことができます。
中1・中2から意識しておきたいこと
東京都教育委員会の調査によると、都立高校入試の調査書に記載される評定・観点別学習状況の評価は、中学校第3学年のものが対象となっています。つまり、入試の調査書そのものに直接反映されるのは中3の成績ですが、学習習慣や提出物への取り組み方は、中1・中2のうちから積み重ねるものです。急に中3になってから提出物や授業態度を変えようとしても、習慣として身についていないと長続きしにくいため、早いうちから少しずつ意識しておくことをおすすめします。
東京の都立高校入試のしくみ全体(内申点と学力検査の関係など)について詳しく知りたい方は、高校比較表で複数の高校の情報を見比べることもできます。
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まとめ
内申点は、定期テストの点数だけでなく、「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」という3つの観点から総合的に判断されるしくみになっています。提出物や授業態度は、主に「主体的に学習に取り組む態度」に関わる場面ですが、評価されているのは見た目のまじめさではなく、ねばり強く学習に取り組み、自分なりに工夫しようとする姿勢です。期限を守る、指示どおりに取り組む、分からないところを残す、といった具体的な行動から、今日から少しずつ始めてみましょう。志望校を考えるときは、高校一覧・検索ページや高校比較表もあわせて活用してください。